JUGEMテーマ:健康
<ホテルに到着>
完全防護服の皆さんがお出迎え。チェックインを行う際も入所の説明をビデオをみて、約束を守る誓約書に記名をした。
簡単に言うと 検温と健康報告を専用ページから毎日二回実施、ホテルの部屋から出ることはできない、など様々。
この時は、まだ軽症で特に問題なくシャワーにも入れて、テレビを見ながら「日本に帰ってこられたから良しとする」と
言い聞かせながら旅の疲れをいやしていた。
<ホテル2日目から>
咳、38度以上の発熱、SPO2が94−96まで安定しない。SPO2が幸い90まで下がることはなかった。これが3日以上続いて体としてもつらいから入院させてくれとホテルにいる看護師に話をした。電話はかけてくるけど、こちらからの応答にはそれほど俊敏ではないときもあった。
それもそのはずホテルには数百人が待機しているわけで、すべて陽性の人だからです。
バファリンなどの鎮痛剤から始まり、最後はロキソニンプレミアムSも2錠ずつの飲んでも効かず、呼吸は苦しい。
この日はまだシャワーを浴びて寝る余裕はあった。脱水症状にはしたくないと飲み物を飲んだが、これはこれで注意が必要だということが後からわかる。
ポカリスエットとアクエリアスだ。急激に血糖を上げすぎたようで、これが飲み物飲みたくない一つの原因になった。
(4日目)
「なんとかしてくれ、医師と話したい・・・」と相談をしたところ、まさかの往診ではなく電話で外線からかかってきた。
正直その医師と何を話したか覚えてない。症状は悪化していた。そのころ、家族もこの状況を心配してホテルにいた責任者に連絡をしていたらしい。何を言ったかいまだにわからないが、色々裏で手をまわしてくださったことはわかった。
そして所轄の検疫所担当官にも電話をもらえるように依頼をした。電話で話して、ここは本当につらいので一度医師の診察を希望したいと話しました。ご家族の方から連絡もありまして・・・といわれ、話は症状を中心にヒアリングをされた。
ちなみに検疫所から電話が来るまでに、かなり時間がかかった。後々知ったが、オリンピック対応で菅総理大臣ビジットがあったらしい。”しらんがな、患者対応しっかりしろよ”と思っただけでした。
このころ、厚労OBで保健所に勤めている友達に電話で相談をしていた。医師でもあるため症状を説明。
「その咳は〜cellenciaさん、肺炎起こしてると思うよ。うちの管轄なら入院させちゃう。え、千葉はホテルに医師常駐してないの?」
入院をする際には、空港検疫所から所轄の保健所に相談をして、入院対応を取ることとなる。
4日目の夜に連絡があり、入院をすることが決定した。もう既に自分でホテル付の冷蔵庫に起き上がって飲み物を取りに行くことすら、しんどい状態が続いていた。
発症から5日目
脱水症状と意識がもうろうとして、ホテル付の電話にも出られなくなった。そして、部屋のドアも自分で開けに行くのも、
もはや立てない状況で、四つ足動物の状態で開けに行った。無理やり歩かされた。このときほど歩くのが辛かったことはない。
また、ビニールで覆われたマイクロバスに乗って、病院へ行くのでした。
(病院到着)
看護師が1名付き添いで病室まで案内してくれた。そこは減圧がついた個室。そこはホテルから比べたら天国だった。
後々聞いた話、家族がホテルにいる検疫所が指定した管理者に電話をして、懇々と詰めたらしい。適切な処置ができないなら、手配させる。知り合いの病院に入院させる手立てをする。(もちろん通るわけはないが、その後さまざまなところから圧力がかかる)